「日頃の疲労回復を食べ物から摂取したい」
「毎日食べるものだから美味しいもので健康を維持したい」
「梅干しは健康に良いと聞くけど、どんな効果があるの?」
梅干しは健康に良いと聞きますが、一般的に知られている梅干しの効果として疲労回復が挙げられます。
梅干しが疲労回復に効果があることは世間にも認知されていますが、他にどのような栄養素が入っていて、食べるとどのような効果があるのか、説明できる人は意外と多くありません。
日本人にとって身近な食べ物である梅干し、特に南高梅が美味しさと知名度では一番人気です。
身体のことを考えて食べるのなら、美味しいものの方が良いですよね?
ここでは南高梅をお勧めする理由と身体に与える効果について、美味しさの魅力とともにご紹介します。
毎日南高梅を食べて、健康で過ごしましょう。
Contents
和歌山の南高梅だからこそ美味しい!その魅力とは
梅干しと言えば南高梅を思いつく人が多いと思いますが、南高梅には「紀州南高梅」のように必ずと言っていいほど「紀州」の文字が書かれています。
紀州というと現在の和歌山県・三重県南部を指しますが、紀州と梅にはどのような関係があるのでしょうか?
紀州南高梅は和歌山県が収穫量全国一位
紀州南高梅は和歌山産が全国シェアを占めており、2023年時点では59年連続で全国一の収穫量を誇っています。
スーパーに並んでいる南高梅の梅干しも、和歌山県産が殆どです。
南高梅の美味しさの秘密は甘味をたっぷりと含んで熟した梅の実を、自然に落下するまで待ってから収穫しているところにあります。
そのため、紀州南高梅は肉厚でフルーティーな完熟梅しか使われていません。
和歌山の風土が美味しい南高梅を育んでいる
和歌山県でも特にみなべ町は日本一の梅の産地です。
ここ南部町は紀伊水道からの黒潮の影響を受け、一年を通じて寒暖差が少なく穏やかな気候が特徴です。
そしてこの地域では雨が多く、日照時間も長いことから梅の栽培に適した気候となっています。
また、炭酸カルシウムからできた「瓜渓石」が梅の栽培に適した土壌とされており、梅が成長過程でカルシウムを吸収することで、大きく肉厚で質の良い実を生み出すのです。
紀州南高梅は、和歌山県みなべ町の暖かい気候と豊富な雨量、そしてカルシウムが豊富な土壌のおかげで美味しく育つのです。
南高梅を食べると健康に良いと言われている理由
梅干しは保存性が高く、殺菌作用もあることから、日本では昔から食べられている食物です。
栄養も豊富であったこともあり、戦国時代には戦中に食べる携帯食として梅干しが食べられていました。
そんな梅干しの最高峰である紀州南高梅には、一体どのような効果が期待できるのでしょうか?
疲労回復効果
梅の効能として代表的な効果である疲労回復は、梅の酸っぱさに含まれているクエン酸が疲労物質である乳酸を分解する働きを持っているからです。
筋肉痛は体内に乳酸が蓄積されることによって生じます。
そんな時は南高梅を食べることによって筋肉痛の痛みを緩和させることができます。
クエン酸はエネルギー代謝を活性化させる効果もあるので、これが疲労感や肩こりを軽減させるとも言われています。
動脈硬化予防
近年の研究で明らかになったことですが、加熱した南高梅には血圧の上昇を抑える働きがあることが明らかにされました。
南高梅を加熱することによってムメフラールという成分が生まれます。
ムメフラールは赤血球変形能を促進させ、血小板凝集抑制作用を持つことによって、血液の流動性を高めてくれます。
これによって血栓の形成を予防できるので、血流改善に効果があるとされているのです。
整腸作用
梅に含まれている栄養素の1つであるエポキシリオニレシノールは、悪玉菌の増殖を抑制する働きがあり、お腹の調子を整えてくれます。
また、植物性乳酸菌も含まれており、この乳酸菌が腸内環境を整えている働きをするため、便秘予防にも効果があります。
妊娠中の場合は大量に摂取するのをやめましょう。
安眠作用
安眠するにはまずリラックスすることが前提です。
リラックス作用がある幸せホルモンと言われているセロトニン、このホルモンは腸内で合成されることが殆どであると判明しています。
セロトニンはメラトニンという入眠をスムーズに導くためのホルモンの合成材料となります。
すなわち、腸内環境を整えることが良質な睡眠を取るために有効な手段と言えるのです。
骨粗しょう症予防
骨粗しょう症はカルシウム不足によって起こる病気ですが、クエン酸には体に吸収されにくいとされるカルシウムの吸収率をアップさせる機能があり、この効果が骨粗しょう症の予防になると言われています。
南高梅にはマグネシウムも含まれており、このマグネシウムが骨を形成する骨芽細胞に働きかけ、骨の中に入るカルシウムの量を調整しています。
クエン酸とマグネシウムをバランスよく摂れる食材ということで、骨を強くするためには南高梅を食べると良いとされています。
食中毒の予防
梅干しに含まれているクエン酸には細菌の増殖を防ぐ抗酸化作用があります。
食べて摂取することで、胃液や胆汁液の殺菌作用を増強し、体外から入ってきた食中毒菌の増殖を抑制します。
梅干しを入れてもお弁当全体に防腐効果があるわけではない
ご飯の真ん中に梅干しがあるお弁当の事をよく日の丸弁当なんて言いますよね。
昔から梅干しには殺菌作用や防腐効果があると思われて、お弁当やおにぎりの具として梅干しが入れられていますが、あくまで梅干しと接している部分に殺菌・防腐効果があるということです。
そのため、お弁当箱全体に効果があるわけではありません。
梅干しの殺菌効果に過信は禁物
昔の梅干しは塩とシソの葉だけで漬けられていたので、とても塩辛く、顔をしかめるほど酸っぱいものでした。
当時の梅干しの塩分濃度については20パーセント以上含まれていたものが一般的だったで、常温でも腐らない特性がありました。
しかし、現在の梅干しは減塩思考や嗜好の多様化によって梅干しの種類が増えたことから、現在の梅干しの塩分は約8%ほどだと言われています。
更にハチミツや甘味料、アミノ酸などが加えられ、果肉は柔らかくなりました。
そのため、殺菌効果や防腐作用は昔ほど期待できません。
殺菌効果を期待する場合は塩分濃度に注意してください。
ダイエット効果
梅に含まれるバリニンは、脂肪細胞の増加や肥大を防ぐ働きがあります。
このバリニンという成分ですが、梅以外の他の食材には中々含まれていない希少な成分です。
そのため、天然成分のバニリンを摂取するには南高梅を食べる事が最も効果的だということになります。
南高梅を加熱することでバニリンの成分がアップするので、ダイエットとして食べる際には焼いた南高梅がおすすめです。
他にもオレアノール酸というポリフェノール成分が梅には含まれているのですが、オレアノール酸には糖質の消化吸収を穏やかにする働きがあり、食後の血糖値上昇を防いでくれます。
この効果もダイエット効果に一躍買ってくれます。
美容効果
南高梅にはDHB(ジヒドロキシ安息香酸)と呼ばれる成分がありますが、このDHBには行為酸化作用があり、シミやしわの原因となる活性酸素を除去する働きがあります。
他にも梅リグナンという成分も抗酸化作用を発揮するので、南高梅はアンチエイジングフードと言っても過言ではありません。
梅リグナンは梅の種の中に含まれる成分なので、南高梅を焼酎に入れて飲んだり、スープに入れて飲むことで成分を摂取できます。
実は、梅リグナンははちみつ漬けにすることで3割も成分が増加するので、アンチエイジングとして食べる場合、はちみつ漬けの南高梅をおすすめします。
ウイルス対策
インフルエンザ対策
南高梅に含まれるエポキシリオニレシノールという成分が、インフルエンザウイルスに対し、強い抗ウイルス作用とウイルス活性化作用があることが既に判明しています。
また、動脈硬化を予防する効果が期待できるムメフラールが代謝を活発にするので、病原菌に対して抵抗力や免疫力を高めてくれます。
風邪をひいた時などに梅を入れたお湯を飲むと効果的です。
コロナウイルス対策
2022年に東海大学医学部の教授を中心とした研究グループから、梅ポリフェノールが新型コロナウイルスに対する阻害効果を持つことが県の公式により発表されました。
治療薬としての実用化はまだまだ先の話ですが、予防効果が期待できるとのことで、今後の研究に注目が集まっています。
口臭改善・ドライマウス予防
口臭で悩んでいる人は多くいますが口臭の原因は様々あり、その原因の1つとしてドライマウスが挙げられます。
ドライマウスを放置すれば口内が乾くことによって細菌が増殖し、口の中が臭ってきます。
口臭以外にも虫歯や歯周病にもかかりやすくなるというリスクを孕んでいるため対処が必要です。
ドライマウス改善には、唾液の分泌を促す食べものが効果的ですが、その中でも特に南高梅は唾液を分泌させる食べものとして優秀な食材です。
唾液の分泌は無刺激唾液と刺激唾液の2種類ある刺激の条件下で発生します。
無刺激唾液は無意識に出てくる唾液で、過去に食べた「酸っぱい記憶」で反応して出てきます。
刺激唾液は実際に食べた時に脳が反応して出てくる唾液です。
この2種類の刺激唾液を同時に刺激して分泌できる食べものが梅干しである南高梅なのです。
南高梅が身体に良いからといって食べすぎには注意
多くの栄養素が詰まっている南高梅ですが、塩分が多く使われていることから食べ過ぎには注意しましょう。
塩分過多は身体に以下のような、様々な悪影響を与えます。
- 下痢、腹痛
- むくみ
- 高血圧症
- 尿路結石
- 腎臓病
はちみつ梅やしそ漬け梅、かつお梅など、種類によって塩分濃度が変わってくるので一概には言えませんが、南高梅の適量は一日1~3粒が良いとされています。
用量を守って美味しく食べましょう。
紀州南高梅の本場みなべ町で作られた南高梅の梅干しをご家庭で
健康のために南高梅を食べるなら、美味しい南高梅が良いですよね。
日高郡みなべ町にある【樫山農園】では、すべて手作業で作る本物の梅干しを販売しています。
肉厚でジューシーな南高梅を、毎日の食卓のお供にいかがでしょうか。
日高郡みなべ町の【樫山農園】で育った南高梅、一粒一粒を丁寧に漬け上げた梅干しを是非ご賞味ください。
3300円(税込)