コラム

すももの栄養効果とは?和歌山県産のすももを食べて美と健康を手に入れよう

すももの栄養効果とは

初夏から夏にかけて旬を迎えるすももは、瑞々し果実と爽やかな酸味が特徴の果物です。

和歌山県は全国有数のすもも産地として知られ、品質の高い果実を提供しています。

実は和歌山県産のすももは美味しいだけでなく美容や健康にも良い果物なのです。

ここでは、和歌山県産のすももの魅力と、その栄養価や美容効果についてご紹介します。

すももという果物

すももという果物

日本のすももは中国原産の果物で、古代の遣唐使などを通じて日本に伝来した果物だとされています。

正確な伝来時期は明確ではありませんが、『万葉集』にすもものことが詠まれているほか、平安時代の『源氏物語』や『枕草子』などの古典文学にもすももが登場しており、奈良時代には既に日本で栽培されていたことが分かっています。

その後、江戸時代に入ると果樹としての栽培が本格化し、品種改良も進められました。

現代の日本で栽培されている品種の多くは、この日本に渡来したすももと西洋すももを交配させて作られた品種です。

名前の由来

「すもも」という和名は、果実の酸味が強いことから「酢桃(すもも)」と呼ばれるようになったとされています。

漢字では「李」と表記され、英語では”Japanese plum”(ジャパニーズ・プラム)や”Asian plum”(アジアン・プラム)と呼ばれています。

地域によっては「ハダンキョウ」や「ハタンキョウ(巴旦杏)」という呼び名もありますが、同じく巴旦杏と呼ばれるアーモンドとは異なる果物です。

和歌山県はすももの収穫量全国3位

和歌山のすもも

和歌山県は温暖な気候と豊かな自然環境に恵まれていることから、高品質な果物の生産が盛んに行われています。

すももの生産においても、和歌山県は全国でも有数の産地です。

農林水産省の統計によると、和歌山県のすもも収穫量は全国3位を誇り、生産者の長年の経験と技術が活かされた栽培が行われています。

和歌山県では、かつらぎ町、紀の川市、田辺市、有田川町を中心に栽培が行われており、土壌や気候条件を活かした栽培技術により、糖度が高く、香り豊かなすももが生産されています。

参照:農林水産省 令和5年産もも、すももの結果樹面積、収穫量及び出荷量

和歌山県産のすももの品種と特徴

和歌山県では、時期や用途に応じて様々な品種のすももが栽培されています。

すももと一言で言っても、それぞれの品種に特徴があります。

品種収穫期特徴
ハウスすもも5月下旬~6月上旬施設栽培により、露地栽培よりも早い時期に収穫できる。味や形は品種に準ずる
大石早生(おおいしわせ)6月上旬~6月中旬先端が少し尖った鮮やかな赤色、甘味と酸味のバランスが取れた早生すもも。和歌山県の早生すももを代表する品種。
サンタ・ローザ6月下旬~7月上旬大きくて紅色、果肉は黄色。酸味が強めのフルーティーなすもも。果汁が豊富で、ジューシーな食感。
ソルダム6月下旬~7月上旬鮮やかな赤い果皮と柔らかい果肉、甘酸っぱい濃厚な果汁が魅力の人気品種。
シンジョウ6月下旬真ん丸で縫合線のくぼみは浅め、濃厚な甘みと微かな酸味、豊かな香りが特徴の高品質なすもも。平成14年(2002年)に品種登録された新品種

すももは美容にも健康にもいい!その理由とは

すももは健康にもいい

すももには、美容と健康に嬉しい栄養素が豊富に含まれています。

特に注目すべき栄養素をご紹介します。

アントシアニン(ポリフェノール)

すももの果皮に含まれる紫色や赤色の色素成分です。

強い抗酸化作用を持ち、肌の老化防止や日焼けダメージ軽減で美肌効果が期待できます。

また、目の疲れを改善する効果も注目されています。

葉酸

葉酸といえば妊娠初期の女性にとって重要な栄養素として知られていますが、実は美容にも良い栄養素なんです。

葉酸は細胞の新陳代謝を促進し、肌のターンオーバーを助け、しわやたるみなどのエイジングサインを軽減してくれます。

カリウム

体内の余分なナトリウムを排出する効果があるため、むくみの解消や血圧の調整に役立ちます。

カリウムが不足すると老廃物がスムーズに排出されなくなるため、セルライトもできやすくなります。

セルライト予防としてもカリウムは摂取しておきたい栄養素です。

ペクチン(食物繊維)

腸内環境を整える効果があり、便秘予防や腸内細菌のバランスを整えるのに役立ちます。

また、コラーゲンの生成を促進する効果もあるため、肌の張りや弾力を保つために摂取したい栄養素です。

さらにペクチンはコレステロールの吸収を抑制する効果も期待できます。

クエン酸

クエン酸は疲労回復や新陳代謝の促進に効果的なので、対肌トラブルや肌のキメを整えるなどのアンチエイジングの頼もしい味方です。

また、体内での脂肪の燃焼を促進する働きがあるため、ダイエット効果も期待できます。

ビタミンC

美肌効果や免疫力の向上に欠かせない栄養素です。

メラニン生成の抑制や、コラーゲンの生成の促進効果があることから、シミやシワの予防に効果があります。

すももは一日何個食べていい?

すももは一日何個食べていい?

すももの適正摂取量は、個人の体調や体格によって異なりますが、一般的に1日2~3個程度が目安とされています。

ただし、以下の点に注意が必要です。

  • 食物繊維やソルビトールが豊富なため、一度に多量に摂取すると下痢などの症状を引き起こす可能性があります。
  • 糖分も高いため、糖尿病の方は主治医に相談の上、適量を守って摂取しましょう。

すももの保存方法とは?

すももの保存方法は、果実の熟し具合によって分けることがポイントです。

それぞれのすももの状態別保存方法は以下を参考にしてください。

すももの状態適した保存方法
未熟な青いすもも新聞紙で包んで常温で保存し、追熟させます。 プリッとした実がしんなりと柔らかくなり、甘い香りが立ってきたら食べ頃のサインです。
完熟したすもも新聞紙で包んでジッパー付き保存袋に入れ、空気を抜いて冷蔵庫の野菜室で保存します。

ただし、完熟したものは日持ちが短いため、できるだけ早く食べ切ることをお勧めします。

すぐに食べきれない場合は、冷凍保存もおすすめです。

冷凍する場合は水洗い後、一口大にカットしたすももを金属トレイで1時間ほど予備冷凍し、その後冷凍用保存袋に移して保存します。

この際、果実が重ならないよう平らに並べ、空気をしっかり抜くことで、解凍時の身崩れを防ぐことができます。

いずれの保存方法でも、乾燥を防ぐことで美味しさが保たれます。

和歌山のすももを食べて美しく健康になろう

贈答用すもも

和歌山県産のすももは、品質の高さと豊富な栄養価を兼ね備えた優れた果物です。

アントシアニンや葉酸、ビタミンCなどの美容に効果的な栄養素を含み、健康維持にも役立つ成分を豊富に含んでいます。

品種によって収穫時期や味わいが異なるため、好みの品種を見つけて楽しむことができますし、旬の時期に食べることで、より豊かな栄養価と美味しさを味わうことができるでしょう。

適量を守って定期的に摂取することで、美容効果や健康効果を十分に得ることができます。

和歌山県の豊かな自然が育んだすももを、毎日の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。