グリーンピースはシュウマイの上に乗っていたり、チャーハンやピラフにも彩りとして入っていたり、食事をしている中でもちょっぴり特別な時に目にする食材ですよね。
食材としてのグリーンピースの認知度は高いのですが、対してグリーンピースが何の豆からできているのかを説明できる人は意外と少ないです。
そして、和歌山とグリーンピースには意外な繋がりがあることを知っていますか?
ここでは、グリーンピースが何の豆からできているのか、そしてグリーンピースと和歌山の関連性について解説します。
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グリーンピースの正体はサヤエンドウだった!?
グリーンピースは缶や冷凍野菜など、豆だけが沢山詰まった状態で売られていることが多く、元の植物の姿を見る機会はあまりありません。
そのためグリーンピースはブドウの房のようにまとまって生えたものが収穫されていると思っている人さえもいます。
あまり知られていないグリーンピースの正体ですが、実はグリーンピースとは「さやえんどう」の事だったのです。
とは言え、そう聞いたとしてもさやえんどうとグリーンピースでは豆の大きさが全然違うのでピンときませんよね?
まずはグリーンピースとさやえんどうに共通している「えんどう豆」について解説します。
さやえんどう・グリーンピースは同じえんどう豆
えんどう豆はマメ科の二年草で、さやえんどう、グリーンピース、えんどう豆はすべて同じマメ科エンドウ属の植物から取れます。
これらの名称は収穫時期の違いによって名前が変化しているのです。
えんどう豆の収穫タイミング | 豆の名称 |
---|---|
エンドウの若い時期に収穫したもの | さやえんどう |
少し成長して中の豆が未成熟な状態で収穫したもの | グリーンピース |
中の豆が完全に成熟した状態で収穫したもの | えんどう豆 |
スナップエンドウはグリーンピースをさやごと食べられるように品種改良されたものです。
更に言えば豆苗もえんどう豆の仲間で、えんどう豆の若い芽のことなのです。
えんどう豆の様々な形への変化は面白いですね。
グリーンピースの栄養素
グリーンピースには、デンプンやたんぱく質、糖質の他、カリウム、亜鉛、銅、マンガン、鉄などのミネラルが小粒ながらも豊富に詰まっています。
また、ビタミンB1も多く含んでおり、疲労回復を助けてくれる働きがあります。
グリーンピースの栄養素の中でも特に食物繊維が豊富で、これは野菜の中でもトップクラスです。
不溶性食物繊維が多いため、便秘の改善に役立つとされています。
また、ナイアシンも多く含み、皮膚や消化管、神経の健康を保つ働きがあるとされており、グリーンピースは優秀な食材なのです。
和歌山は日本一のグリーンピース産地
グリーンピースは冷凍品や缶詰を多く見かけるので輸入が殆どだと思っている人が多いかもしれませんが、実は国産のグリーンピースも流通しています。
そして国内生産量日本一の県は和歌山県で、2019年のグリーンピース全国シェア率は和歌山県が42.8%を誇るのです。
和歌山県で主に栽培されているグリーンピースはウスイエンドウという品種で、一般的なグリーンピースに比べて皮が薄く、ほくほくとした食感になります。
和歌山県の特産ブランドとして「紀州うすい」の名で地域団体商標を取得しており、和歌山県では今後も益々グリーンピースの生産が盛んになるでしょう。
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紀州うすいとは
紀州うすいとは、和歌山県産の「うすいえんどう」というえんどう豆の一種です。
うすいえんどうの「うすい」は「薄いえんどう」という意味ではなく、明治時代に大阪の碓井地区で栽培されていたことからうすいえんどうと呼ばれています。
紀州うすいは皮が薄く、粒が大きくて甘みがあり、ホクホクとした食感が特徴です。
グリーンピース特有の青臭さがないため、グリーンピースが苦手な人にも食べやすいとされています。
関西では春の食卓の定番として、豆ごはんや卵とじに使用されるほか、緑色が鮮やかで料理の彩りとしてもよく使われます。
グリーンピースの真の美味しさは鮮度にあり!和歌山自慢の紀州うすいを食べてみて
グリーンピースが何の豆か?という問いの答えがさやえんどうであることが分かりました。
しかし、さやえんどうは食べられるのにグリーンピースは苦手、という人が意外と多いのです。
グリーンピースが苦手な人の殆どが、独特の豆の香りや青臭さを主張するのですが、それらのグリーンピースは缶詰や冷凍野菜のグリーンピースの特徴でもあります。
旬のグリーンピースは青臭さが一切無く、大粒で甘味もあって、食感もホクホクしていていとても美味しいです。
和歌山の紀州うすいを食べてみれば、グリーンピースが苦手だった人もその美味しさからきっと好きになってくれるはずです。
紀州うすいは通販でも入手することができますので、是非この機会に試してみてはいかがでしょうか。