和歌山の柿とは
和歌山県は、柿の生産量が日本一です。
日照時間の長さと昼夜の寒暖差の大きさから、色づきが良くしっかりとした甘みを持った高品質な柿が収穫できます。
渋柿・甘柿に大別されますが、和歌山県の出荷量のうち約8割を渋柿が占めています。
渋柿の主な品種は「中谷早生(なかたにわせ)」、「刀根早生(とねわせ)」、「平核無(ひらたねなし)」の3種類です。
また、特別な栽培をする「紀の川柿」はアルコールで脱渋をするため、果肉は黒くなりますがその分糖度が上がり、とても甘い仕上がりになります。
甘柿では「富有(ふゆ)」が出荷の大部分を占めますが、令和2年から「紀州てまり」という育成品種が出荷されています。
柿ができるまで
1月〜3月 | 大きな果実をつけ、支えられるように整枝・剪定を行います。 |
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3月〜4月 | 暖かくなり始めた頃に、新芽が出てきます。 |
5月中旬ごろ | 花が咲き始める頃に、品質の良い大きな実をつけるための摘蕾作業をします。 |
7月〜8月 | 果実が大きく実るように摘果作業を行います。 |
9月〜11月 | 収穫の時期を迎えます。 |
柿の種類
甘柿 |
渋みが少なく、脱渋をしなくとも味わえる柿です。 甘味が強く、果汁も多く含んでいる種類が多いのが特徴です。 |
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富有 |
果汁が多く含まれ、甘味が強いのが特徴です。 熟し方によって食感が変化します。 |
松本早生富有 |
果汁を多く含んでおり、甘味も強い柿です。 果肉は少し柔らかい特徴があります。 |
西村早生 |
ほどよい甘味があり果肉がかためです。 渋みが抜けるとゴマのような模様が入ることから「ゴマ柿」とも呼ばれます |
太秋 |
果実が大きく、サクサクとした歯ごたえがあります。 果肉は柔らかく果汁を多く含みます。 |
早秋 |
2003年に品種登録された完全甘柿です。 果汁を多く含んでおり、甘味も強い柿で、果肉は少し柔らかい特徴があります。 |
新秋 |
果肉はとても柔らかく果汁も多く含まれます。 糖度が高く、果実の赤道部では17〜18度の糖度にもなります。 |
渋柿 |
渋みが強く、脱渋をした後に食べることができる品種です。 甘味が強く、果汁も多く含んでいます。 |
平核無 |
甘味が強く、果汁も豊富に含まれています。 種がないことから食べやすい特徴があります。 |
刀根早生 |
平核無の枝変わりの品種です。 種がなく甘味も強いため、とても食べやすい特徴を持っています。 |